手術後の癒着によるさまざまな症状について
傷口が塞がった後に、痛みや突っ張り感、チクチク感、ピリピリ感(触るとピリピリする)などのさまざまな症状を訴える多くの方が、当院ホームページをご覧になってお見えになり
そして独自に開発した「手術後の癒着を改善する鍼灸治療法」によって、多くの方が改善されていきました。
(もちろん、中には難しい方もいらっしゃいます。麻痺などのように神経の感覚が無くなってしまっている方は、非常に難しいようです。)
鍼灸治療を続けていくことで、徐々によくなられていくのですが、一番早いのは「じっとしていると痛みはないのだが、動くと傷跡やその付近が痛い。」というパターンです。
ツッパリ感よりは明確な痛みがある方が、改善度は分かりやすいとの事です。
(もちろん、ツッパリ感覚も鍼灸治療によって改善は見込めます。この場合、回数を重ねるごとに「前はここまで動かすと痛かったのに、今はここまで動かしても痛くない。」といったように、痛みが出現するまでの稼働範囲が広がっていきます。)
次に良くなりやすいのが「傷口を押すと出る痛み」です。
これは押して痛い部分に形成されている癒着(硬結のように硬くなっています。)を鍼灸治療によって取る事で、週二回の治療で一ヶ月~一ヶ月半くらいで改善される事が多いようです。
そしてその後が「皮膚表面のピリピリ感覚・チクチク感覚」です。
原因は、表面部分の癒着にあるようで、そこが鍼灸治療によってほぐれてくると同時に、異感覚も薄くなっていきます。
(血流が改善されるごとに良くなっていきますので、人によって”時間差”があります。中には1ヶ月以上経ってから、突然良くなる方もいらっしゃいました。ですので諦めずに地道に施術を続けていく事が重要です。)
腸閉塞(イレウス)の手術後に「脂っこいものや、ヘビーなものを食べるとお腹が痛くなったり苦しくなる。」といった症状を訴える方も、大勢ご来院されましたが、その場合もお腹のポイント(東洋医学におけるツボと一致する場合が多いです。)に存在する「硬結」を鍼灸によって緩める事によって、徐々に食べられるようになっていきました。
→この場合、半年~10 ヶ月ほど施術期間がかかるようです。ただ最終的には、どの方も症状が大分軽くなって喜んでいらっしゃいました。
(症状がゼロにはならない方も、もちろんいらっしゃいます。)